低スペックなWindows7環境にvirtualbox + Trisquel Mini GNU/Linuxで開発環境を構築(3)HostOSからGuestOSにアクセス可能にしてWeb開発を支援
VirtualBoxのGuestOSにインストールしたTrisquel Miniのデフォルト
ブラウザのMidoriはBootstrapに非対応で、FirefoxやChromeのように
プラグインでデバッグツールを拡張して使えないので、HostOSから
のアクセスを可能にして、デバッグ支援環境を構築する。
[手順]
■HostのWindows7とGuestのTrisquel Miniで共有フォルダ設定
1. VirtualBoxのver.5以降ではGuestOSがLinuxで、共有フォルダのマウント
が有効な場合、以下の位置に自動マウントされる。
/media/sf_NAME --- NAME はHost側で設定した共有フォルダ名
(ex)Host側で設定した共有フォルダ名がshare
/media/sf_share
2. このディレクトリのアクセス権はvboxsfユーザグループのみに
許可されているので、GuestOS側の一般ユーザ(ex.ログインユーザとか)
をvboxsfグループに追加。
$ sudo gpasswd -a username vboxsf
3. 2のコマンド実行後、システムを再起動してログインし直すとグループ
への追加が有効になるので、共有フォルダにアクセス可能。
■HostOSからGuestOSへのアクセス許可を有効化
1. VirtualBox起動前にネットワーク設定を編集
1-1) [設定] - [ネットワーク] - [アダプター1の割り当て(A): NAT
1-2) 高度(D)下の「ケーブル接続」をチェック (defaultのまま)。
1-3) 高度(D)下の[ポートフォワーディング(P)]ボタンをクリック。
1-4) 以下のルールを追加。
[名前] [プロトコル] [ホストポート] [ゲストポート]
Rule1 TCP 8888 80
Rule2 TCP 2222 22
1-5) VirtualBoxを起動し、HostのWebブラウザで以下のURLに
アクセスし、GuestOSのdefaultページのコンテンツを
表示できればOK。
2. GuestOSにSSH経由でアクセス許可を有効化
2-1) GuestOSのTrisquel Miniにopensshをインストール。
$ sudo apt-get install openssh-server
2-2) HostOSのMobaXtermでGuestOSにアクセス
設定方法は以下。
**コマンドにすると以下と同じ
**GuestOSにsshログインできると以下の様な状態になる。
■localhostでアクセスできるdefaultページを変更
**ここでは(2)で設定したVirtualHostにアクセスできるように修正。
1. ~/apache2/sites-available/000-default.conf を編集。
$ sudo vim /etc/apache2/sites-available/000-default.conf
DocumentRoot /var/www/html ⇒ /var/www/example.com
2. ~/apache2/apache2.conf を編集。
$ sudo vim /etc/apache2/apache2.conf
<Directory /var/www/> ⇒ <Directory /var/www/example.com/>
3. apache2を再起動
$ sudo service apache2 restart
4. namei コマンドで変更したdefaultページの権限を確認。
$ namei -m /var/www/example.com/
f: /var/www/example.com/
drwxr-xr-x /
drwxr-xr-x var
drwxr-xr-x www
drwxr-xr-x example.com
**アクセス権限がない等のエラーメッセージが出力されたら、適宜、権限を
変更。
$ sudo chmod +755 /var/www/example.com
5. Webブラウザで以下のURLにアクセスしてGuestOSのコンテンツが表示
できればOK。
[参考サイト]